「厚木・海老名エリアにある実家をフルリノベーションしたいけれど、両親が高齢だし引っ越しは負担が大きい…」
「この辺りは家賃も高くなってきたし、住みながら工事できないかな?」
今のお住まい、あるいはご実家のリノベーションを検討する際、必ずぶつかるのが「工事中の居場所問題」です。
インターネットで「フルリノベーション 住みながら」と検索すると、上位サイトには「工夫すれば可能」「部分的ならOK」という言葉が並んでいます。しかし、現場を知るプロの立場から正直にお伝えすると、大規模なフルリノベーションを住みながら行うのは、お客様にとって想像を絶するストレスとなり、おすすめできません。
この記事では、なぜ住みながらのフルリノベーションが危険なのかという現実と、「仮住まい+トランクルーム+断捨離」を組み合わせることで、ストレスなくコストを抑えた理想の家を手に入れる手順を解説します。
「フルリノベーション」の現実は甘くない。現場で起きる5つのストレス

「住みながらリフォーム」という言葉のイメージと、実際の「フルリノベーション現場」には大きな乖離があります。壁紙を張り替える程度なら問題ありませんが、間取り変更や配管更新を含む工事の場合、そこは「家」ではなく「工事現場」です。
① 「音・振動・粉塵」が逃げ場のない生活空間を襲う
解体工事の音は、耳栓をしていても体に響くレベルです。また、最も厄介なのが「粉塵(細かな粉)」です。養生をしても、微細な粉は隙間から生活スペースに入り込みます。
「食事中もジャリッとする気がする」
「洗濯物が部屋干しでもホコリっぽい」
これが数ヶ月続くストレスは計り知れません。
② 水回りが使えない「不便なサバイバル生活」
フルリノベーションでは、キッチン、お風呂、トイレを全て交換します。そのため作業中はそれら全ての設備を使用できません。使用できない間は、以下のような対応をお願いすることになります。
■トイレ: 使えない期間は近くの公園やコンビニ、あるいは仮設トイレを使用。
■お風呂: 毎日銭湯通い。
■キッチン: カセットコンロやコンビニ弁当のみの生活。
これを「キャンプみたいで楽しい」と思えるのは最初の3日だけです。特にご高齢の方や小さなお子様がいる場合、健康被害に繋がるリスクさえあります。
③ 「見知らぬ職人」が毎日出入りする精神的負担
朝8時から夕方18時頃まで、常に職人が家の中にいます。 「休憩中にテレビを見ていていいのか」「トイレに行きたいけど職人さんが作業している」など、自宅なのにくつろげない状態が続きます。プライバシーがない生活は、想像以上にメンタルを削ります。
④ 工期が1.5倍〜2倍に延びる
住みながらの場合、一気に解体することができません。「今日はこの部屋、来週はあっちの部屋」と、荷物を移動させながら五月雨式に工事を進める必要があります。 当然、効率は最悪です。仮住まいなら2ヶ月で終わる工事が、住みながらだと3〜4ヶ月かかることもザラにあります。
⑤ 意外な落とし穴!「養生費」でコストが逆に高くなる
「仮住まいの家賃を浮かせたい」という理由で住みながらを選択される方が多いですが、実は総額が変わらない、あるいは高くなるケースがあります。 住みながらの場合、毎日の厳重な養生(シート張り)とその撤去、荷物移動の人件費、工期延長による職人の手間賃が追加されるためです。
「家賃は浮いたが、工事費が跳ね上がった。しかも精神的にボロボロ」では、元も子もありません。
それでも「住みながら」ができる唯一の例外とは?

基本的には「仮住まい」一択ですが、状況によっては住みながらでも可能なケースがあります。その境界線を明確にしておきましょう。
部分的な「表層リフォーム」なら可能
・リビングの壁紙と床だけを張り替える
・個室(子供部屋など)を1部屋だけ改装する
・トイレの便器だけ交換する(半日で終了)
このように、工事範囲が限定的で、かつ生活インフラ(水・電気・ガス)が止まらない工事であれば、住みながらでも十分可能です。
「スケルトンリノベーション」は絶対に不可能
一方で、以下のような工事が含まれる場合は「不可」と判断してください。
・床を剥がして配管を新しくする (床下に潜れないため、住んでいる状態では物理的に施工できません)
・間取りの大幅変更 (壁を壊す際に出る粉塵と騒音は、生活と共存できません)
・断熱改修 (壁や天井を全て剥がすため、雨風をしのげる状態ではなくなります)
今の住まいを「根本から良くしたい」「性能を上げたい」と願うなら、一時的な退去は避けて通れない道なのです。
「仮住まい」戦略1:狭い仮住まいをハックする「外部収納」

仮住まいへの引っ越しをためらう最大の理由が「荷物」です。
「ウィークリーマンションやUR賃貸などの仮住まいは狭い。」
「今の家の荷物が入り切らない!」
この問題を解決するのが、「人間と荷物を分けて住まわせる」という発想です。
全ての荷物を持ち込む必要はない
仮住まい期間は、長くても3〜4ヶ月です。その期間に必要なものは何でしょうか?
季節の衣類 /最低限の食器と調理器具 /仕事道具/学用品
これだけで十分生活は回ります。アルバム、蔵書、趣味の道具、季節外れの布団などは、仮住まいに持っていく必要がありません。
トランクルーム・レンタル収納を活用する
入り切らない荷物は「預ける」のが正解です。
■屋内型トランクルーム
空調が効いているため、衣類や書籍、家具の保管に最適。
■コンテナボックス
アウトドア用品や自転車など、タフな荷物に。
■引っ越し業者の「建て替えパック」
荷物の搬出・預かり・新居への搬入をセットにしたプラン。
月額数千円〜数万円のコストはかかりますが、広い仮住まいを探して家賃が高くなるより、「狭い仮住まい+トランクルーム」の方がトータルコストを抑えられるケースが多くあります。
「仮住まい」戦略2:リノベーションは「人生最大の断捨離」のチャンス

もう一つの視点は「その荷物、新居に本当に必要か?」です。長年眠っていた不用品を、高い保管料を払ってピカピカの新居に持ち込むのはナンセンス。仮住まいへの引っ越しは、荷物を強制的に選別する「人生最大の断捨離」の好機です。
古い物を手放せば、仮住まいも狭くて済み、新居の快適さも格段に上がります。
旧居の「ゴミ」を新居へ持ち込みますか?
長年住んだ家には、驚くほど多くの「不用品」が眠っています。
何年も着ていない服 /引き出物で貰ったままの食器 /子供が昔使っていたおもちゃ
これらをそのままトランクルームに預け、高いお金を払って保管し、ピカピカのリノベーション空間に持ち込む…。これは非常にナンセンスです。
引っ越しは「強制リセット」の好機
住みながらリノベーションをすると、荷物を「部屋から部屋へ」移動させるだけなので、捨てるタイミングを失います。 しかし、仮住まいへの引っ越しは「一度全ての荷物を出し、選別する」という工程が強制的に発生します。
「新しくなるリビングに、このボロボロのソファは似合わないな」
「収納が使いやすくなるから、このタンスはもう要らないな」
このように、リノベーション後の暮らしをイメージしながら大幅な断捨離を断行してください。 荷物が減れば、仮住まいも狭い部屋で済みますし、引っ越し費用も下がります。何より、リノベーションの完成度が格段に上がります。
具体的にどう動く?仮住まい先の探し方とスケジュール

実際に仮住まいを探す際のアクションプランを見ていきましょう。
仮住まい先の種類と選び方
【1】UR賃貸住宅(UR都市機構)
特徴:礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要。「短期賃貸(仮住まい)」制度を用意している物件もあり、ファミリー向けの広さが確保しやすい。
特に厚木・海老名エリアは『森の里』や『海老名駅周辺』などにUR賃貸住宅が充実しているため、これらを仮住まいとして活用するリノベーション施主様が非常に多くいらっしゃいます。 一般的な賃貸よりも手続きがスムーズで、ファミリー向けの広さも確保しやすいのが特徴です。
おすすめ:荷物が多めのファミリー層。
【2】マンスリーマンション・ウィークリーマンション
特徴:家具家電付き。敷金礼金不要。スーツケース一つで入居可能。
おすすめ:単身者、または荷物を徹底的に預けて身軽に動けるご夫婦。
【3】ホテル暮らし
特徴:家事不要。リラックスできるが、自炊ができずコストがかさむ。
おすすめ:1ヶ月程度の超短期工事の場合。
スケジュール管理の鉄則
リノベーションの契約が済んでから仮住まいを探し始めると、希望のエリアに空き物件がなかったり、引っ越し業者の予約が埋まっていたりと、工期そのものが遅れてしまう原因になります。
余裕を持ってスムーズに工事を迎えるために、以下のタイムラインを参考に動いてみてください。
▼【着工3ヶ月前】断捨離と「荷物の仕分け」をスタート
まだ早いと思われるかもしれませんが、ここが一番の勝負所です。 単にゴミを捨てるだけでなく、荷物を「①新居で使うもの」「②仮住まいで使うもの」「③トランクルームに預けるもの」の3つに分類し始めましょう。 特に、大型家具や家電を処分する場合、自治体の粗大ゴミ回収は2週間〜1ヶ月待ちになることも珍しくありません。早めの手配が必須です。
▼【着工2ヶ月前】仮住まい物件の内見・仮押さえ
この時期には、仮住まい先を決定します。 特にペット可物件や、学区を変えずに住める短期賃貸物件は非常に数が少ないため、激戦区です。「いい物件があれば…」ではなく、不動産会社に事情を伝えて積極的に探しましょう。 また、荷物の量が把握できたら、このタイミングでトランクルームの契約も済ませておくと安心です。
▼【着工1ヶ月前】引っ越し業者の選定(往復+預かり)
リノベーションの引っ越しは、「現住所→仮住まい」と「仮住まい→新居」の2回の引っ越し(往復)が発生する特殊なケースです。 通常の引っ越しプランではなく、「建て替え・リフォームパック(荷物の一時預かりサービス付き)」などを扱っている業者に見積もりを依頼しましょう。 直前になると割高なプランしか残っていないことがあるため、相見積もりを取って比較検討する時間を確保してください。
まとめ

「住みながらリノベーション」は、一見手軽で安上がりに見えますが、実際は「生活の質を落とし、工期を延ばし、費用対効果を下げる」というリスクがあります。。
特に、これから数十年住み続けるための「フルリノベーション」であればなおさら、中途半端な環境で施工することはおすすめできません。
◎思い切って仮住まいを選択する。
◎入り切らない荷物は外部サービスに預ける。
◎これを機に、徹底的な断捨離を行う。
この3ステップを踏むことは、単なる工事の都合ではありません。 古い荷物や習慣を手放し、身軽になって新しい家を迎えるための「心の準備期間」でもあります。
数ヶ月の仮住まい生活は、確かに少し不便かもしれません。しかし、その先には、細部まで丁寧に施工された、理想のマイホームが待っています。 「住みながら」に固執せず、急がば回れの精神で、最高のリノベーションを実現しましょう。
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