子育てがひと段落し、これからはご夫婦二人の時間。厚木市や海老名市のご自宅で、セカンドライフをどう楽しもうかとワクワクされていることでしょう。 そろそろリノベーションを考えたいけれど、「バリアフリー」という言葉に少し抵抗を感じていませんか? 「手すりだらけの家にはしたくない」「まだ元気なのに、介護施設のような見た目になるのは嫌だ」
その感覚はとても大切です。現役世代がリノベーションで目指すのは、「デザイン性が高く広々としていて、結果的に誰にとっても使いやすい家(ユニバーサルデザイン)」です。
この記事では、いかにも「老後の家」に見せないための工夫や、将来の変化に備える賢いプランニングについて解説します。
老人の家にしない「ユニバーサルデザイン」の考え方

「バリアフリー」と聞くと、どうしても手すりが張り巡らされた、病院や介護施設のような無機質な空間をイメージしてしまいます。
「まだ元気だし、いかにも『老後のための家』という雰囲気にするのは抵抗がある」 そう感じて、バリアフリーを考えたリノベーションに踏み切れない方も少なくありません。
しかし、「床の段差をなくす」「廊下やドアの幅を広げる」といった工夫は、空間に広がりを持たせ、住まいをまるでホテルのような「開放的で洗練された空間」に見せるためのデザイン手法でもあります。
今の暮らしをより優雅に、快適にするための「デザイン」として、バリアフリーを取り入れる考え方をご紹介します。
広々とした「引き戸」は、介護用ではなくデザインの主役
バリアフリーリノベーションの基本は、ドアを「引き戸」にすることです。これは車椅子のためと思われがちですが、実はデザイン面でも優秀です。 ドアの開閉スペースが不要になるため、部屋を広く使えます。
また、天井までの高さがある「ハイドア」の引き戸を採用すれば、開け放った時に隣の部屋と一体化し、大空間LDKを演出できます。引き戸を取り入れることによって、「楽に開けられる」機能性と「開放的な空間美」が両立できるのです。
「廊下をなくす」間取り変更が、最強のバリアフリー
日本の古い一軒家は、狭い廊下が部屋を繋ぐ間取りが多いですが、これは車椅子での移動が困難なだけでなく、家の中の温度差を生む原因にもなります。 思い切って廊下をなくし、リビングから直接洗面所や寝室に行ける間取りに変更してみましょう。
すると移動距離が短くなり、回遊動線も確保された「家事ラク」リノベーションが実現します。この導線は同時に、将来の移動負担を減らすバリアフリー対策にもなります。
今は「手すり」を設置しない選択

バリアフリーリノベーションといえば、誰もが思い浮かべるのは手すりの設置です。
しかし、「まだ元気なのに手すりをつけるのは邪魔」と考えていませんか。
バリアフリーを考えたリノベーションは、一回の工事ですべて完成させるのではなく、将来必要になった時に簡単に対応できる「準備」をしておくことが、賢い選択です。
将来、バリアフリーが必要になった時を想定して、今できるバリアフリーリノベーションについて考えてみましょう。
必要なのは「手すり」ではなく、壁の中の「下地」
玄関やトイレ、廊下に今すぐ手すりを付ける必要はありません。大切なのは、将来必要になった時、大掛かりな工事なしで好きな位置に手すりを付けられるよう、壁の中に「下地(補強材)」を入れておくことです。 これなら、見た目はスッキリとした美しい壁のままです。将来の動線を予測し、必要な箇所にあらかじめ下地を準備しておくことで、手すりが必要ではない今現在の生活も心地よく暮らせる家となるのです。
寝室とトイレの位置関係。将来「変えられる」間取り
今は2階を寝室にしていても、将来的には階段の上り下りが辛くなるかもしれません。その時に備えて、1階の和室や洋室を「将来の寝室」として使えるように計画しておきます。 ポイントは「トイレとの距離」です。
1階のトイレの近くに、将来寝室にできる部屋を配置しておく。あるいは、今は収納として使っているスペースを、将来トイレに改修できるよう配管だけ通しておく。こうした「可変性」を持たせることが、長く心地よく住める家の秘訣です。
快適さと健康を守る断熱リノベーション

「バリアフリー」というと、段差の解消や手すりなど、目に見える物理的な障害を取り除くことばかりに目が行きがちです。しかし、年齢を重ねた体にとって、それ以上に危険な存在となり得るのが、家の中の急激な温度差、すなわち「温度のバリア」です。
特に冬場、暖かいリビングから寒い廊下や浴室へ移動する際のヒヤッとする寒さは、血圧の乱高下を招き、命に関わる「ヒートショック」を引き起こす最大の原因となります。 長く健康に暮らす住まいづくりのために、段差だけでなく、目に見えない「温度のバリアフリー化(断熱)」の重要性についても解説します。
段差よりも怖い?「ヒートショック」対策としての断熱
家庭内事故で多いのは、転倒よりも「ヒートショック」です。暖かいリビングから寒いお風呂場へ移動した際の温度差が心臓に負担をかけます。 老後の安心のためには、手すり以上に「断熱リノベーション」が重要です。
窓をペアガラスや内窓にする、浴室を断熱仕様のユニットバスにする。これらは住み心地を格段にアップさせ、結果として命を守るバリアフリーになります。
厚木市・海老名市のバリアフリー・断熱補助金

バリアフリーや断熱リノベーションは、国や自治体の支援が手厚い分野です。費用負担を抑えるために知っておきたい制度を紹介します。
介護保険だけじゃない。リノベーションで使える補助金
「介護保険」の住宅改修費支給(最大20万円)は有名ですが、これは要介護認定を受けていないと使えません。 しかし、元気なうちのリノベーションでも使える制度があります。
子育てエコホーム支援事業
エネルギー価格高騰対策として、省エネ性の高い住宅リフォームを支援する国の補助金制度です。名前に「子育て」とありますが、リフォームなら全世帯が対象となります(子育て・若者夫婦世帯は補助上限額が引き上げられます)。
窓の断熱や高効率給湯器などの「必須工事」を行うことで、あわせて食洗機や浴室乾燥機の設置、バリアフリー改修なども補助対象になります。予算上限に達し次第終了するため、早めの申請が重要です。
先進的窓リノベ事業
既存住宅の窓を省エネ性能の高い窓へ改修する際に、工事費の約50%相当(最大200万円)が補助される国の大型制度です。
内窓設置やガラス交換、外窓交換が対象で、断熱リノベーションの中で最も費用対効果が高いと言われます。光熱費削減や結露防止、防音にも効果的で、人気が高く予算消化が早いため早めの検討が必須です。
厚木市のセーフティ住宅支援事業
介護保険の認定を受けていない75歳以上の方を対象に住宅の段差改修や手すりなどの設置に係る費用を助成します。 対象工事の1/2以内で上限3万円まで補助されます。
これらの制度は併用できるものもあるため、リノベーション検討時には各自治体へ確認しておくことをおすすめします。
デザインと機能が融合した「大人の住まい」

「バリアフリーを意識しつつ、デザインにもこだわりたい」 そう頭では分かっていても、実際にどのような間取りやプランになるのか、具体的にイメージするのは難しいものです。
そこでここでは、「プランニングの一例」をご紹介します。 完お客様との対話から生まれる、「機能一辺倒」ではない、趣味やデザインを楽しみながらさりげなく将来の安心を取り入れた、理想の「大人の住まい」のカタチをご覧ください。
【プランニング例】趣味の自転車も置ける、段差のない広い土間玄関
従来の狭い玄関と高い上がり框(かまち)を解消し、モルタル仕上げのフラットな広い土間玄関に変更。 一見、おしゃれなカフェのような入り口ですが、実は段差がなく、将来車椅子でもスムーズに出入りできる設計です。
壁にはロードバイクを掛けるスペースを作り、ご主人の趣味も満喫。「バリアフリー=手すり」ではなく、「バリアフリー=広くてカッコいい」を実現したプランです。
まとめ

老後に向けたリノベーションは、決して「老い支度」だけではありません。今の暮らしをより開放的に、快適にグレードアップさせることが、結果として将来の安心につながります。 いかにもなバリアフリーではなく、デザインの中に機能を溶け込ませる。それが、長く愛着を持って住める一軒家のリノベーションです。
「まだ元気だけど、将来も安心して暮らせる家にしたい」
「おしゃれで使いやすい家にしたい」
そんな想いを、ぜひリノベハウスにお聞かせください。私たちはお客様のライフスタイルと将来設計に合わせた、オーダーメイドのバリアフリープランをご提案します。
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