厚木市や海老名市で、戸建てのフルリノベーションを考え始めたとき、「予算1500万円」というのは、非常に現実的で具体的な数字です。 多くの方がまず知りたいのは、「この予算で、一体どこまでリフォームできるのか?」ということでしょう。
大切なのは、そのご予算をご家族の理想の暮らしに合わせて、いかに賢く配分するか、その「優先順位」です。この記事では、予算1500万円で実現できる戸建てリノベーションの目安と優先順位の決め方について解説します。
予算1500万の戸建てフルリノベーションの工事目安

この記事にたどり着いた方が疑問に思われている、「1500万円でどこまでできるか」という疑問にお答えします。ご自宅の状況(特に築年数や広さ)にもよりますが、予算1500万円は、戸建てのフルリノベーションにおいて家の性能を向上させつつ、内装や間取りを一新できる一つの目安となる金額です。
1500万円で目指せる工事の組み合わせ例
予算1500万円は、多くの場合、以下の工事を組み合わせて実施することが可能です。
◎間取りの変更
リビングと和室をつなげて広いLDKにする、水回りの位置を動かすなど。
◎内装の全面刷新
床、壁、天井の張り替え。
◎水回り設備の全交換
キッチン、浴室、トイレ、洗面台を最新のものに入れ替える。
◎家の性能向上
窓の断熱改修(内窓設置や交換)、壁や床への断熱材の追加。
◎外装のメンテナンス
外壁や屋根の塗装(※必須度合いによる)。
これらはあくまで一例であり、どこに重点を置くかで内容は大きく変わります。
家の状態が費用を左右する築年数別の注意点
同じ1500万円でも、家の築年数によって「必ず対応すべき工事」が変わってきます。
■築20年程度の場合■
構造はまだ健全なことが多いため、予算の多くを「間取り変更」や「内装・設備のグレードアップ」に充てやすい時期です。
■築30年~40年の場合■
耐震補強や断熱改修といった、目に見えない「家の性能」を向上させる工事が必須になるケースが増えます。また、給排水管の老朽化も考慮に入れる必要があります。 築年数が古いほど、こうした「家の安全と快適さ」を維持するための基礎的な工事に、予算を割く必要が出てきます。
500万円では難しい?予算配分の判断が必要な工事
予算1500万円は大きな金額ですが、全てを最高級グレードで揃えたり、大規模な増築を行ったりするのは難しい場合があります。 例えば、「内装も間取りもこだわり、断熱も耐震も最高レベルにし、外壁も屋根も全てやり替える」となると、予算を超える可能性があります。
また、家を基礎と柱だけにする「スケルトンリノベーション」も、家の状態によっては1500万円を超えるケースがあります。だからこそ、次に解説する「優先順位」が重要になります。
満足度を左右する優先順位の決め方

ここがリノベーションで最も重要なポイントです。限られた予算で満足度を高めるには、ご家族にとって「何が一番大切か」を明確にする必要があります。私たちリノベハウスは、お客様との対話を通じて、ご家族の本当の要望を汲み取り、最適な予算配分をご提案します。
家族の「動機」で配分は変わる
リノベーションのきっかけは、ご家族ごとに異なります。
例えば、「家の寒さを解消して、家族の健康を守りたい」という動機と、「子どもの独立を機に、夫婦二人の趣味の空間が欲しい」という動機では、予算1500万円の使い道は全く変わってきます。 前者は「断熱改修」や「窓の交換」に予算の多くを割くべきです。後者は「間取り変更」や「内装デザイン」に重点を置くでしょう。
まずは「なぜリノベーションしたいのか」という原点を、ご家族でじっくり話し合うことがスタートです。
プランニング例①:「家の性能」を最優先するご家族の場合
【ご要望の例】
「厚木・海老名の冬がとにかく寒い」「ヒートショックが心配」「耐震性も不安」
【ご提案するプラン】
このようなご要望を対話でお聞きした場合、1500万円の予算配分は、「目に見えない部分」に重点を置くことをご提案します。
▶優先度の高い工事
壁・床・天井への高機能断熱材の充填、高性能な樹脂窓への全交換、必要な箇所の耐震補強。
▶優先度が中程度の工事
内装の刷新、水回り設備の交換(グレードは標準的なもの)。
間取りの変更は最小限にとどめ、まずは「安全で健康に暮らせる家」という土台作りに予算を集中させます。
プランニング例②:「間取りとデザイン」を最優先するご家族の場合
【ご要望の例】
「子どもが独立し、夫婦二人に」「暗い独立キッチンを、明るいLDKの中心にしたい」
【ご提案するプラン】
このようなご要望であれば、「暮らし方を変える」ための工事に予算を集中させます。
▶優先度の高い工事
壁の撤去や移動を伴う大規模な間取り変更、お好みのデザインを反映した内装、こだわりのキッチン設備の導入。
▶優先度が中程度の工事
水回り設備の交換、内窓の設置など部分的な断熱対策。 家の構造(耐震)に問題がないことが前提ですが、予算の多くを「日々の暮らしの質」を高めるための工事に配分するご提案です 。
費用は工事の内訳でどう変わる?

「優先順位」が決まったら、次は具体的な工事内容を見ていきます。予算1500万円の中で、どのような工事にどれくらいの費用がかかるのか、一般的な目安を知っておくことで、プランニングがしやすくなります。
見た目と暮らしを一新する「内装・間取り変更」
フルリノベーションの花形とも言える部分です。壁紙や床材の全面張り替え、和室から洋室への変更、収納の造作などが含まれます。 特に費用が変動するのは、間取り変更の規模です。壁を撤去する、水回りの位置を1階から2階へ移動させる、といった工事は、解体費用や配管・電気工事が伴うため、費用が大きくなります。
1500万円の予算内でも、どこまで大胆に変更するかは大きなポイントです。
快適さと健康を守る「断熱・耐震」の補強
目に見えませんが、満足度に直結するのが家の性能です。 断熱改修は、窓だけを交換する(数十万~)方法から、家全体を断熱材で覆う(数百万~)方法まで様々です。 耐震補強も、金物で補強する比較的軽微なものから、壁全体を補強する大規模なものまであり、診断結果によって費用は100万~300万円以上と幅があります。
予算1500万円の中で、これらの性能向上にどれだけ割くかが、専門家の腕の見せ所です。
後回しにできない水回り・配管の刷新
キッチン、浴室、トイレ、洗面台の設備交換は、選ぶ製品のグレードで費用が100万円単位で変わります。 ここで見落としがちなのが、壁や床の下にある「給排水管」や「ガス管」です。築年数が古い戸建ての場合、これらが老朽化していると漏水などの原因になります。
フルリノベーションで床や壁を解体する「ついで」に刷新することが、将来の安心のために不可欠です。
1500万以外にかかる諸費用は忘れがち

予算1500万円が、すべて工事費に使えるとは限りません。リノベーションには、工事費以外にも必要な諸費用が発生します。これらを見込んでおかないと、予算オーバーの原因になります。一般的に、リノベーション総額の10%~15%程度を見ておくと安心です。
設計料や各種申請費用
フルリノベーションのような大規模な改修では、専門家による詳細な設計図が必要です。この設計デザイン料がかかります。 また、建築基準法に関わるような大規模な間取り変更の場合、自治体への建築確認申請が必要になるケースがあり、その申請費用や手数料も発生します。
仮住まいの費用や引っ越し代
一軒家まるごとのフルリノベーションでは、工事期間中(数ヶ月間)、その家に住み続けることはできません。そのため、一時的に別の場所で生活するための仮住まいの家賃や、現在の家から仮住まいへ、そして完成した家へ戻るための引っ越し代(通常2回分)が必要になります。これも大きな出費ですので、必ず予算に含めておきましょう。
厚木市・海老名市で賢く補助金とローンの活用

予算1500万円をできるだけ有効に活用するために、使える制度は賢く利用したいものです。厚木市・海老名市エリアで活用できる可能性のある補助金や、資金計画の考え方について解説します。
活用できる補助金制度(断熱・耐震・同居など)
リノベーションの内容によって、国や自治体(神奈川県、厚木市、海老名市)の補助金を利用できる場合があります。 例えば、耐震補強工事や窓の交換などの「断熱改修(省エネ)」、また親世帯との同居を目的としたリフォームなどは、補助金の対象となることが多いです。 これらの制度は申請期間や条件が複雑で、多くは工事契約前の申請が必須です。専門家であるリノベーション会社に早めに相談することが鍵となります。
予算1500万とリフォームローン
1500万円という予算を、すべて自己資金でまかなうのか、リフォームローンを利用するのか、資金計画は非常に重要です。 リノベーション(特に性能向上を伴う場合)は、住宅ローン減税の対象となることもあります。低金利のローンを活用し、手元の現金を残しておくという選択肢も賢明です。金融機関によって様々なプランがあるため、リノベーション会社に相談しつつ、ご自身のライフプランに合った資金計画を立てましょう。
まとめ

戸建てのフルリノベーションにおいて予算1500万円は、家の性能と暮らしやすさを大きく向上させることができる、可能性に満ちた金額です。 大切なのは、その1500万円で何ができるかを調べるだけでなく、ご家族が何を実現したいかという優先順位を明確にすることです。家の状態を見極め、予算を適切に配分することが、満足度の高いリノベーションにつながります。
私たちリノベハウスは、厚木市・海老名市エリアで、お客様との対話を何よりも大切にしています。 「1500万円の予算で、こんな暮らしを実現したい」「うちの家の場合は、どこを優先すべき?」 そんなご相談を、ぜひお聞かせください。お客様ご家族にとっての最適なプランをご一緒に考え、ご提案します。
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