冬場の冷え込む日、暖かいリビングから一歩出て、廊下やお手洗い、お風呂場に向かうときの「ヒヤッ」とした感覚。特に厚木市や海老名市の冬は、底冷えを感じることも少なくありません。 「この寒さ、家族(特に両親)の体に障るのでは…」と、冬になるとニュースで耳にする「ヒートショック」という言葉が頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。
ヒートショック対策として暖房器具を置く方法もありますが、それは一時的な対策に過ぎません。私たちリノベハウスは、ご家族が安心して暮らせる「根本から暖かい家」を実現するには、リノベーションによる「断熱」が不可欠だと考えています。 この記事では、ヒートショック対策リノベーションの具体的な方法と費用相場に加え、リノベハウスならではの「プランニングの秘訣」を、詳しく解説します。
知っておきたい「ヒートショック」の危険性

「ヒートショック」という言葉は知っていても、なぜそれが危険なのか、具体的にご存じでしょうか。対策を考える前に、まずはヒートショックが起こるメカニズムと、ご家族にとってどれほどのリスクがあるのかを知っておきましょう。これは、対策の「必要性」をご家族全員で共有するために大切なステップです。
ヒートショックは「急激な温度差」で起こる
ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ、またはその逆で、急激な温度変化にさらされた際に、血圧が大きく変動することで起こる健康被害の総称です。 例えば、暖房の効いたリビング(20℃)から、暖房のない脱衣所(10℃)へ移動すると、寒さで血管が収縮し血圧が急上昇します。その後、熱いお風呂(42℃)に入ると、今度は体が温まり血管が拡張し、血圧が急降下します。この血圧の乱高下が、心臓や脳に大きな負担をかけ、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす原因となります。
危険なのは「浴室」だけではない?家の中の要注意スポット
ヒートショックと聞くと「浴室」を連想しがちですが、危険なのはそこだけではありません。家の中で「温度差」が生まれやすい場所はすべて要注意です。
◆脱衣所・洗面所◆
浴室と並んで最も危険な場所の一つ。暖房器具がないことが多く、服を脱ぐため一気に体が冷えます。
◆トイレ◆
特に夜中や早朝、暖かい布団から出て冷え切ったトイレに行くのは非常に危険です。リビングなどから離れた北側に配置されていることも多く、室温が下がりがちです。
◆廊下・玄関◆
リビングとトイレや浴室をつなぐ「移動経路」も油断できません。暖房の恩恵を受けにくく、外気の影響で冷え切っていることが多い場所です。
リノベハウスがお客様との会話で探る寒さの根本原因

「脱衣所が寒い」「トイレが寒い」というお悩みは共通していても、その「根本原因」は家によって様々です。そのためリノベハウスでは、まず丁寧な「会話」と「現地調査」を行います。お客様が「いつ」「どこで」「どのように」寒さを感じているのかを伺うことが、最適なご提案の第一歩だと考えています。
築年数と工法でわかる「家の弱点」
例えば、厚木市・海老名市にも多い築30年以上の木造住宅の場合、現在の基準と比べて断熱材が十分に入っていなかったり、隙間風(気密性の低さ)が多かったりするケースが一般的です。また、昔ながらの「在来工法」のタイル張りのお風呂は、足元から底冷えしやすく、ヒートショックのリスクが非常に高くなります。
お客様から「冬は足元から冷える」「窓際が特に寒い」といったお話を伺うと、床下や壁内の断熱不足、あるいは窓の性能の低さが根本原因である可能性が高いと推測できます。
ご家族の「生活スタイル」に潜む危険
家の性能だけでなく、ご家族の生活スタイルもその後のご提案で重視するポイントです。「お父さんが一番風呂に入ることが多い」「おばあちゃんが夜中に何度もトイレに起きる」「共働きで日中は暖房を消している」など、ご家族の動き方によって、ヒートショックのリスクが高まる瞬間は異なります。
私たちが目指すのは、ただ家を暖かくするだけでなく、ご家族の生活リズムに寄り添ったプランです。例えば、夜間のトイレが心配なら、リビングからトイレまでの廊下の断熱を強化し、人感センサーの暖房を提案するなど、お客様のライフスタイルに基づいたきめ細かなご提案を行います。
ヒートショック対策の具体的な方法と費用相場

ヒートショック対策のリノベーションには、手軽なものから家全体に及ぶものまで様々です。ここでは、一般的な対策方法と、それぞれの費用相場を解説します。
【対策①】窓の断熱(内窓設置・窓交換)
家の中で最も熱が逃げやすい場所は「窓」です。冬場、暖房の熱の約6割が窓から逃げていくと言われています。窓の断熱性を高めることは、ヒートショック対策の基本であり、最もコストパフォーマンスが高い対策の一つです。
最も手軽なのは、今ある窓の内側にもう一つ窓を設置する「内窓(二重窓)」です。工期も短く、1箇所あたり数万円~15万円程度が相場です。 より性能を高めるなら、既存の窓枠ごと交換する「窓交換」もあります。複層ガラス(ペアガラス)や樹脂サッシなどに変更することで、結露の悩みも大幅に改善されます。費用は内窓より高くなりますが、断熱効果は絶大です。
【対策②】浴室の根本対策(ユニットバス交換・浴室暖房)
危険スポットの代表である浴室。タイル張りの在来浴室は、断熱性の高い「ユニットバス」に交換するだけで、足元の冷たさや室温の低下を劇的に改善できます。床材がヒヤッとしにくい素材になっている製品も人気です。
費用相場は、ユニットバスのグレードにもよりますが、80万~150万円程度です。 さらに、換気扇と一体になった「浴室暖房乾燥機」の設置も有効です。入浴前に脱衣所と浴室を同時に暖めておくことで、温度差を最小限に抑えられます。後付けも可能で、費用相場は10万~30万円程度です。
【対策③】壁・床・天井の「断熱材」追加工事
窓や浴室の対策をしても家全体が寒い場合、壁や床、天井の「断熱材」が不足している可能性が高いです。これが「家の寒さ」の根本原因です。 リノベーションの際に、壁を剥がして高性能な断熱材を充填したり、床下に断熱材を吹き付けたりします。
家全体の断熱改修は「スケルトンリノベーション」となり費用も高額(数百万円~)になりますが、家全体の「根本的な寒さ」を解消でき、魔法瓶のように暖かい家を実現できます。さらに長期的に考えると、暖房効率が上がり、光熱費が現在お住まいの状態よりも安くなる場合が多いというメリットもあります。
費用対効果を最大化する「プランニング力」

対策方法はたくさんありますが、限られた予算の中ですべてを行うのは困難です。ここで活きてくるのが、リノベハウスの「プランニング力」です。私たちは、丁寧なヒアリングに基づき、お客様のご家族にとって「どの対策が最も効果的か」を見極め、対策の「優先順位」を明確にしたプランをご提案します。
リビングだけ暖かくても危険?「家まるごと断熱」という考え方
ヒートショック対策として、「寒い浴室だけ」「冷えるトイレだけ」暖房器具を置いたり、内窓をつけたりする「小手先の対策」を考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私たちはそのアプローチを推奨していません。なぜなら、ヒートショックの本当の危険は「急激な温度差」にあるからです。
もしリビングだけを高性能エアコンで25℃にし、対策していない廊下や脱衣所が8℃のままなら、その「温度差は17℃」にもなります。部分的な対策は、かえって家の中に危険な温度差を固定化させてしまう恐れがあるのです。 私たちが目指すのは、「家まるごと断熱」という考え方です。これは、家全体の断熱性能・気密性能(UA値やC値)を高め、家の中の温度差を限りなく小さくする根本的な解決策です。
リビングも廊下も脱衣所も、おおむね同じ室温(例えば冬場で18℃~20℃)を保てるように計画します。これは、暖房器具の設置のような「リフォーム」ではなく、壁の中の断熱材の入れ替えや、高性能サッシへの交換、気密処理など、家全体の間取り変更なども視野に入れた「リノベーション」の領域です。
初期費用は部分的な対策より大きくなりますが、ご家族が家のどこにいてもヒートショックの不安から解放され、光熱費も抑えられる、真の費用対効果(生涯コスト)を実現するプランニングです。
「建て替え」と「リノベーション」どちらを選ぶ?

リノベーションを検討されているお客様の中には、「建て替え」も選択肢に入れている方がいらっしゃいます。家の寒さを根本から解決したい場合、「建て替え」と「断熱リノベーション」では、性能や費用にどのような違いが出るのでしょうか。ここでも、お客様の要望に沿った最適な選択が求められます。
性能を追求するなら「建て替え」、コスト重視なら「リノベーション」
断熱性能の「最大値」だけを比較すれば、ゼロから最新の基準で設計・施工できる「建て替え」に軍配が上がります。基礎から構造まで全て新しくするため、隙間のない高気密・高断熱な家(ZEH基準など)を実現しやすいのが強みです。
一方、「断熱リノベーション」は、既存の柱や基礎を活かすため、建て替えに比べてコストを抑えられるのが最大のメリットです。家全体をスケルトン状態にして断熱材を入れ替えれば、新築同等の断熱性能に近づけることも十分に可能です。「今の家の思い出を残しつつ、暖かくしたい」という要望も叶えられます。
家の「現状」が選択を左右する
ただし、どちらが良いかは家の「現状」次第です。例えば、建物の劣化が激しく、構造体(柱や梁)や基礎に大きな問題がある場合は、断熱リノベーションの費用が高額になり、建て替えと変わらなくなってしまうケースもあります。
逆に、厚木市・海老名市の住宅地で多い「再建築不可物件」(法律上、建て替えができない土地)の場合は、選択肢は自動的にリノベーションのみとなります。まずは現地調査で「ご自宅がどのような状態か」を把握することが、最適なプランへの第一歩です。
厚木・海老名で活用したい補助金・減税制度

ヒートショック対策のための断熱リノベーションは、国や自治体が強く推奨しており、手厚い補助金・減税制度が用意されています。これらを活用しない手はありません。厚木市・海老名市で利用できる可能性のある制度をご紹介します。申請手続きが複雑な場合も、リノベハウスがサポートしますのでご安心ください。
【2025年版】国の代表的な補助金(先進的窓リノベ事業など)
現在(※2025年10月現在)、断熱リノベーションで最も注目されているのが「先進的窓リノベ事業」です。これは高性能な窓(内窓設置や外窓交換)へのリフォームに対して、工事費用の最大50%相当(上限200万円)という非常に高額な補助が出る制度です。ヒートショック対策の要である窓改修のハードルを大きく下げてくれます。
このほか、断熱改修や高効率給湯器の導入などを支援する「子育てエコホーム支援事業」もあり、浴室のユニットバス化などと組み合わせることが可能です。
リノベーションで受けられる税制優遇(ローン控除・固定資産税減税)
補助金だけでなく、税金の優遇措置も見逃せません。リフォームローンを利用して一定の要件(省エネ改修など)を満たすリノベーションを行った場合、年末のローン残高に応じて所得税が控除される「住宅ローン減税」が適用されます。
また、省エネ改修(断熱リフォーム)を行った場合、翌年度の「固定資産税」が減額される制度もあります。これらの制度は、補助金との併用が可能な場合も多いため、ヒアリングの際に、お客様にとって最も有利な組み合わせをご提案させていただきます。
モデルハウスで体感できます

私たちがプランニングした「根本から暖かい家」は、残念ながら写真や言葉だけでは、その快適さのすべてをお伝えすることができません。特に、ヒートショックの最大の原因である「家の中の温度差のなさ」は、実際にその空間に立っていただくのが一番です。
そこでリノベハウスでは、断熱リノベーションを施したモデルハウスをご用意しています。ぜひ一度、私たちの「プランニング力」が実現した「温度差のない快適さ」をご自身の肌で体感しに来てください。
モデルハウス見学のお申し込みはこちら
まとめ

ヒートショック対策は、ご家族の命と健康を守るために非常に重要なリノベーションです。単に暖房器具を設置する「小手先の対策」ではなく、家の「寒さの根本原因」を見極め、断熱性能を高めることが、結果的にご家族の安心と快適な暮らし、さらには光熱費の削減にも繋がります。
私たちリノベハウスは価格の安さではなく、お客様のご家族構成や生活スタイル、そして家の現状を徹底的に調査し、最適なプランをご提案することに自信があります。
「うちの家は、どこから対策すればいい?」「補助金は使えるの?」 厚木市・海老名市でそんなお悩みをお持ちなら、まずはリノベハウスの無料相談をご利用ください。専門家がお客様のお話をじっくり伺い、ご自宅に最適なヒートショック対策プランをご一緒に考えさせていただきます。
リノベーション展示場なら実際に見て触って実感できます!

リノベハウスのリノベーション展示場は、専門スタッフに直接相談できる展示場です。
実際に見て触って、暮らしのイメージも膨らみます。
リノベーションをご検討の方はリノベーション展示場に、お気軽にお越しください!
リノベハウスのInstagram更新中!
公式Instagramのフォローお待ちしています

